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恩の貯金がある人ほど成功しやすい

 

証券会社の営業担当者に勧められて株式投資を始めたものの、戦争や災害などの影響で株価が下落し、感情的になって担当者に詰め寄る人がいます。また、病院でなかなか名前を呼ばれなかったり、後から来た人が先に診察されたりして、大声で不満を訴える人もいます。

 

しかし、営業担当者が戦争や災害を予見するのは難しいでしょうし、病院では予約状況や診療内容によって、順番が前後することもあります。思いどおりにならないとき、人はつい怒りをあらわにしがちです。けれど、私は、そうした事態も起こり得ると考え、できるだけ落ち着いて受け止めるようにしています。騒いだところで、状況が好転するとは限らないからです。

 

取引先から納品された商品に間違いがあり、迷惑を被ったとき、相手に怒りをぶつければ、相手は「申し訳ございませんでした」と平謝りするでしょう。そして、再発防止に努める一方で、できれば取引を減らしたいと思うかもしれません。

 

反対に、「誰にでも間違いはあります。謝らなくても大丈夫ですから、次回から気をつけてください」と伝えたら、相手は好印象を持つでしょう。そして次は、より早く、より良い商品を提案しようと考えてくれるかもしれません。商売は、こうした日々の関係づくりによって、利益が生まれるかどうかも変わってきます。

 

相手に寛容に接することは、相手が困っているときほど大きな意味を持ちます。こちらの事情を説明したうえで、必要以上に相手を責めない。その姿勢は、相手の心に残るものです。そうするには、相手に非があったとしても、冷静さと思いやりを失わない度量が必要です。

 

そうした人のもとには、自然と良い話が集まってくるものです。利益が新たな利益を生み、恩が次の恩へとつながっていく。そんな好循環が生まれます。人柄が良ければ運も上向き、そうでなければ運も遠のいていく。幸せかどうかを決めるのは、相手ではなく自分自身です。見つめるべきなのは、相手ではなく自分自身なのです。

 

 

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