退職金はすぐに消える
中小企業で円満退社すれば1000万円程度の退職金を手にする。これまで見たこともない大金を手にして嬉しさでいっぱい。しかし、退職金には税金が掛かる。それを支払ってもまだ大金だ。1部上場の大企業の管理職であれば退職金2000万円以上も夢ではない。
まず、暇なのだから憧れだった高級車を新車で購入、住宅ローンを一括返済。それだけでほとんど退職金はなくなってしまう。しかし、気分はまだ大金があると思っている。ちょっと贅沢な旅行や高級レストランでの食事などしてあっという間にお金を使い切ってしまう。
生活費に困って再就職探しをするが、元の職場自慢をすることで自分の価値を認めてもらい高収入を手にしようとするがまったく逆の判断をされてしまう。あなたの価値は、新入社員として何ができるのかということで、新人に会社の管理を任せる気はないのだから。
やっと見つけた再就職先は、これまでの会社の自分を捨て去ったひとりの老人としての評価でしかない。退職した会社の後輩はすでに退職した上司と会うのを嫌っている。電話してもメールしても体よく断られている。つまり、会いたくないのだ。
会えば、かつての上司と部下で自慢ばかり聞かなければならない。過去の栄光、過去の自慢などかつての部下は聞きたくない。過去の遺物のように思われているのに気が付かない。かつて働いていた会社自慢はもはや通用しない。自慢すれば惨めになるだけだ。
退職金は確実な投資をして少しずつ配当や利息を得るようにする。リスクのある投資はしない。再就職はまったくの新人として謙虚で素直に仕事を学ぶ姿勢を保つ。優しさを身につけて若い人に自慢話をしない。老後の生活は、裸の自分と向き合うことが大切。


