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商店街の衰退

 

第二次世界大戦後の戦後復興期から高度成長期にかけて駅前など街の一等地で数を増やしてきた商店街や百貨店は、70年も経つとシャッター街に変わっている。商店街は定価販売が常識の時には通用したが、安売り店が出てくると立場を失う。安売り店で儲けた社長は、更に大型店を立てて商店や百貨店を押しのけて商売繁盛。

 

スーパーから総合スーパーになり、更に大型化した店舗が必要になり郊外に大規模店を出して街の中心部からお客様を郊外に行かせた。総合スーパーが商品管理や本社機能を強化して経費が増大する中で、生産から販売まで行う専業店が品質と価格で総合スーパーに勝り売り上げを伸ばしていく。

 

総合スーパーの売上が減少して専業店が勝ち組だったがネット販売でお客様の持ち物を自分で価格を決めて販売できる個人対個人のビジネスがネットで人気を博すようになり、新商品を企画生産しても以前のように売れない時代になった。人々が安い、素敵だと思える商品は新品でなくてもブランドでなくてもよくなった。

 

時代の変化にあらがうことはできなく、今やパソコンやスマートフォンで物を購入し支払いを済ませるようになった。衰退した商店街で生き残っているのは自分で生産販売しているお菓子屋さん、パン屋さん、居酒屋さんなどの飲食店。仕入れて販売するお店はシャッターが下ろされている。

 

長年やってきたお店を閉めるのは苦渋の決断だったろうが、どんなに頑張っても時代の変化に対応できなければお客様は来なくなる。閉められたお店のひとつひとつには開店当時の笑いがあり、閉店当時の涙がある。商売を続けるなら涙を流す前にひたすら今の時代に対応した商売を始めなければならない。

 

 

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