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本当のことが言えない組織

 

神風特攻隊の悲劇は、成果を大幅に修正して成功率8%以下なのに半数以上が成功していると上層部に報告したこと。そんなに成功するならもっとやれという指示が出てしまう。強気の計画が喜ばれ、撤退計画はすべて抹殺されていく。

 

会社組織でも、少しの成果を大幅に報告し、パワハラやセクハラなどはもみ消すことが多い。内部告発に関しての嫌がらせもある。精神訓話が大好きで、ノルマ達成のため、「その気になれば何でもできる」と社員を叱咤激励する会社も多い。

 

経営では悪い報告ほど早く知る必要があるが、上層部に悪い報告をすれば目を付けられて低い評価になると恐れるあまり虚偽報告してしまう。社員はお客様に対する仕事より、上司の機嫌を損ねないように仕事をするようになる。

 

そんな組織にするのは上司が部下に対してとる威圧的な態度にある。弱気の発言などしようものなら罵詈雑言が浴びせられ、「おまえは、使い物にならない」などと言われてしまう。現場や社員の個人的なことなどおかまいなしに指示をだす。

 

いっしょに働く仲間として個人的なことまで考慮してあげることは信頼構築には欠かせない。部下からの信頼がなければ、指示は威圧的でなければ従ってくれない。こうして硬直化した会社組織が業績悪化を招いてしまう。

 

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