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会社が大きくなると業績は伸びなくなる

 

創業した頃、経営者は直接現場で働くので業績を伸ばしやすい。1店舗で創業すれば、経営者が現場で働くので従業員の給与分が自分の儲けになる。店舗が多くなれば経営者は現場よりも金策や従業員の採用、業者への発注、経理業務など現場よりも管理業務に忙殺されていく。

 

管理業務と自分が現場に入らない分、スタッフの給与が増えてくるので儲けは自然と少なくなっていく。多店舗展開すればするほど管理費が増えてきて現場の利益を吸い取っていく。中間管理費を削減するには、デジタル化が必須でそれが自社でできなければ外注するようなる。

 

僕が直営教室の多店舗展開よりもFCオーナー様を増やす方が良いと思っているのは、1教室をFCオーナー様みずから働いてくだされば、儲けがいちばんでやすいからだ。リスクはあるが、経営者になれば気合も入るし、ヤル気も違う、やればやっただけ自分の儲けになる。自分の力を試すにはもってこい。

 

僕も起業した頃はたった1教室を今の専務に手伝っていただきながら始めた。教室で生徒様といることが楽しかった。教えることだけでなく、購入相談になり販売を始めたし、設置設定、修理やメンテナンス作業、営業訪問では企業研修も請け負ったし、近隣の戸別訪問で営業もしたがどれも楽しかった。

 

頑張れば頑張るだけ収入が増えて、週に2日のパートだった専務にフルタイムで働いていただき、正社員になっていただき、その他のスタッフを採用するようになった。毎日が忙しく、深夜早朝まで働いていたが、皆が嬉々としていた。会社が大きくなると、スタッフ全員毎日てんやわんやで働くことがないのでそうした面白さはなくなった。

 

創業時がいちばん楽しかったと多くの創業者が口にするが、僕もその一人。20年前、たった一人でパソコン教室を始めて、どうなるやらもわからず、ただガムシャラに実直に頑張ってきた。気がつくと朝日が昇っていたなんてこともよくあった。そんなに儲かったわけではないが、とても楽しかった。

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