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経営コンサルタントに頼る

 

活動的な社長さんは、社内研修に経営コンサルタントを呼んで研修させていた。経営コンサルタントの方はさすがに話が旨く、社長さんや担当している会社を持ち上げる。社長さんは毎月数十万円ものコンサル料金を出して満足していた。うまくいっていたのは2年未満で、それ以後は業績が降下した。

 

経営コンサルタントの方は、才能を磨こうとか問題意識を持とうとか仲間意識を大切に、感謝を忘れないでなどといった内容がほとんど。社長さんにはライバル企業のデータなどを提示して、今流行っているビジネスモデルなどを紹介していた。そのたびにこの社長さんは感激していた。

 

自社従業員の言葉より経営コンサルタントの言葉を重視して、現場でどのような問題が発生し解決しなければならないのかがわからなくなっていく。ライバル他社の行動に過敏になり自社の行動は怠慢だと決めつけてしまう。従業員がバカに見え、もっと研修しなければとコンサルタントの能力開発セミナーに参加させる。

 

社員も現場業務より能力開発セミナーの内容をレポートする方が大切になり、業務がおろそかになっていく。気が付くと業績は降下しているが、仕事熱心でないことが原因だとは思わないで、もっと研修が必要だと思い込んでしまう。益々、経営コンサルタントに頼るようになっていく。

 

経営コンサルタントの方は異業種交流会や能力開発セミナーなど多くのイベントや勉強会への参加を促していく。多くのカッコイイ参加者と知り合えることが嬉しくなり、自分ももっと自分を磨かなければと決意する。参加費用も労働時間が奪われることもバカにならないが会社負担なので気にならない。

 

 

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