スマホ決済(モバイル決済)
スマートフォンをかざすだけで支払が終わるスマホ決済が多様化し、最近ではQRコードをスマートフォンで読み取る形式が増えている。利用するための初期設定は専用アプリをダウンロードし、クレジットカードなどを登録するだけ。QR決済に対応する店では店員がタブレットなどでQRコードを表示し、スマホをかざして読み取る。
QRコードを読み込むと利用者のスマホがネットにつながり、支払額とカード情報の確認などが行われ、問題がなければ決済完了通知が客と店それぞれに届く。QRコードを読んだ後の一連の流れはネット通販でカード決済をする時と基本的に同じだがカードよりも導入費用や手数料が安い。
3メガバンク(三菱UFJ、三井住友、みずほ)は、このQRコードの規格を統一して店頭でスマホをかざして、直接銀行口座から代金を引き落とせるようにすることで合意し、2019年から実施予定(バンクペイ)。現金支払いがカード決済になり、財布にカードが満載からスマホ決済になってきている。
こうした方式は導入費が安く、手数料も安い。クレジットカード手数料が3%なのに対して、QRコード式なら手数料無料などもある。こうした仕組みを考案したのは、銀行などの金融機関ではなくIT企業やネット販売を運営している企業。彼らは、巨大化したマーケット決済で銀行に支払う手数料が節約できると感じていた。