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役職手当は移動がなければ有効

 

店長になれば、役職手当が付き収入は増える。それに成果報酬が加われば、更に収入は増えて仕事もやりがいがあるというもの。本部は、こうして社員のヤル気を喚起し、有能な社員に赤字店舗の店長になって立て直しを指示する。本社からの指示ということで、頑張るぞと意気込んで赤字店舗に赴く。

 

店長手当はそのままだが、赤字店舗なので成果報酬はなくなり妻から、どうして移動になったのよと嘆かれる。それでも頑張って何とか黒字化に成功する。今度は、本社勤務で全国の各店舗を巡回して指導して欲しいと言われる。妻もホッとして、それなら出世コースねと実家に電話する。

 

しかし、初めての本社勤務で給与をいただくと、店長手当はないし成果報酬もないのでかつての給与よりかなり下がってしまう。各店舗を巡回すれば、同期の社員からうらやましいと言われるが、本人にすれば店長に戻りたいと思ってしまう。そのことを社長に訴えると、本社に新たな役職をつけて手当を出してくれた。

 

副店長が本社勤務になったときにも、こうして新たな役職を作り手当を出していると、多くの役職ができてくる。役職手当や成果報酬は、移動がない会社では有効だが、移動のある会社では大きな混乱や組織の乱れを生じてうまくいかなくなることが多い。欧米では、このような移動がないので役職手当や成果報酬は導入しやすい。

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