業績不振の最大原因はチームワークの崩壊
店舗や企業の業績不振で悩んでいる相談を受けると、その原因の多くは従業員が仲良く、楽しく、元気よく 働けていないことに尽きる。少子高齢化でマーケットが縮小しているからとか市場が悪いなどとか言い訳をしているが、従業員を入れ替えると業績が好転することが多い。
仲が悪くなった従業員のお話を個々に伺うと、最初は皆でヤル気になっていたが指示が多くて処理できなく、相談しても何もしてくれなかった。挨拶しても挨拶してくれなかった。遅刻せずに出社しても遅いと言われた。お客様の対応が悪いと指摘されたが、どのように直せばいいのかは教えてくれなかった…。
部下の指示がバラバラで、その場その場で違っている。規格外のことが多く、上司が独断で決めている。上から目線の指示や指摘ばかりで、部下の意見を受け入れることがない。部下に仕事を任せて自分はズル休みばかりしている。まとめると、上司が部下から信頼されていない状況を作ってしまっている。
反対に、部下から慕われている上司がいる店舗や企業は、不況業種であってもそれなりに儲けを出している。業績は上司の慕われ度に比例している。好業績を出すには上司の慕われ度を上げるしかないが、応援や支援に頼っていつまでたっても赤字から抜け出せないことも多い。
チョッとした一言や行動で人間関係をよくすることはできるが、自分の感情が先に出てしまい人間関係を悪くしてしまうことはよくある。思い込みで相手を指摘して、それが間違っていれば謝っても取り返しがつかない。慕われ度を増せるように努力することが何よりも大切だと思う。