セルフレジの導入
GUは、ユニクロよりも安くファッション性に富んだ洋服の販売で人気だが、このお店でお買い物をすると、ユニクロのようなレジ待ちの行列がない。そもそもレジスタッフがいない。お客様は、決済レジのボックスに買いたい洋服を入れると、金額が出てきてアプリのバーコードをかざしてポイントを付けて、現金やクレジットカードでの支払いを選択する。支払いが済めば、後ろにあるカウンターで買い物袋を自分で引き抜き、決済を済ませた洋服を入れて持ち帰るだけ。
マクドナルドもレジ待ちが長くてイライラさせているが、スマホのアプリで商品を事前注文し決済もできるシステムを全2900店に導入する予定。スマホを持っていれば位置情報がわかるので、入店と同時に注文内容がキッチンに伝わり、顧客の不満が多かった待ち時間をほぼなくせば、売り上げはもっと伸びる。すでに、マックアプリではクーポン券の発行も行っており、益々便利になる。
人手不足が深刻になるなか、店側も店舗運営の生産性が高まり、レジ待ちの混雑の解消にもつながる。スーパーでもこうしたセルフレジの導入は進んでいるが、利用者の多くはいまだにレジに並ぶ傾向が強い。大きな原因は、スマホのアプリ操作が苦手なことで、ドンドン新しい操作が加わることに追いつけない。若者はまだしも、高齢者には誰かがしっかり教えていく必要がある。
今のところ、セルフレジの傍には指導員がいて、アプリのインストールや商品を棚に置くことやバーコードの読み取り方、商品を袋に入れる入れ方、決済の手順、やり直しなどを一人一人にお教えしている。しかし、いずれは、こうした指導員もなくなり、お客様は自分でやらなければならない日が近いと思う。病院に行っても、処方箋の薬を薬局に貰いに行けば、すでに情報が店舗に伝わっている時代なのだから。