農機具や建機はロボット
日本の農業用トラクターやブルドーザーなどの建機は世界一高性能だと評判です。最近のこうしたトラクターや建機は無人で動くようになっており、農作業や土木工事現場はロボット建機の時代になっています。自動車などのようにいろいろな条件が重なる中での無人運転は難しいですが、畑や工事現場では限られた場所なので無人化はやりやすいのでしょう。
これまで、多くの人が集まってやっていた農薬散布や種まきはドローンで、刈り取りは無人トラクターで行うようになっています。潜水具を付けて潜り、危険だった作業も様変わりしました。海中の作業も、無人ロボット建機が工事を担当しています。トンネル堀も無人建機になり、無人化はこうした建機から始まっています。人は離れたところからパソコンなどを使って操作するだけになっているのです。
コンピューターが操作を担当するようになると、3次元で自動的に認識して作業を理解するので、線引きや足場の組み立て、現場監督の確認などが不要になります。熟練作業員が建機に乗って目視で確認しながら作業していた時代と違って、コンピューターは正確に休むことなく作業を行います。人との能力差は3倍程度になり工期は圧倒的に短くなるので請負業者の儲けも増えます。
こうした理由で高価な日本の無人建機は世界中で引っ張りだこになっています。何しろ、日本の建機は高価だが壊れない、アフターフォローが早い、こうした信頼が人気の理由。現場で壊れて工期が遅れると損失は計り知れません。世界中で開発が進んでおり、建機の需要は益々盛んです。IT機器の操作ができる人材は世界中で重宝される時代になってきています。