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頑張る上司が離職率を上げている

 

俺についてこいという上司は頑張る姿を部下に見せて見習ってほしいと願っているが、それが裏目になり退職者が続出する事態になりがち。職場で張り切り過ぎて指導が満載になり働いている部下は、何から始めていいのかがわからなくなる。そこに上司がやってきて更に指導が入るので参ってしまう。

 

上司がいないとき明るい職場が、上司がやってくると誰もが沈黙するようになり、指導という名の長時間の労働が続くことでストレスを溜めていく。誰よりも早く出勤し、誰よりもたくさん仕事をし、見本となる行動を見せている。お前たちにもできるはずだとハッパをかけるがヤル気を削いでいるので仕事が辛くなる。

 

離職者が出てくる職場の原因のひとつに頑張る管理職がいるためということがある。上司が社長の場合は、退職者が大量に出る事態になり途方に暮れて相談に来る。売り上げを上げたいから頑張るのはわかるが、社長の使命はチームワークを大切にすることで、それが創れない社長は売り上げを伸ばせない。

 

飲食店では、社長が厨房に入って頑張り、皿洗いなどもこなしているがガミガミ言い続けることで、厨房のスタッフを黙らせてしまう。あれをしろ!これができていない!などと毎日言われていればスタッフは仕事が終わってからこんな職場もう嫌だと言い始め、一斉に辞職届を出す事態になる。

 

売り上げを伸ばしたい社長は、スタッフに仕事を任せて良き相談相手になること。必要なものを揃えてあげて、笑顔で仕事ができる環境を創ってあげること。アドバイスは的確に的を絞って覚えやすいようにひとつ程度にして、そのスタッフを褒めてアドバイスを受け入れやすいようにする。

 

良い話を聞いたからと他人の受け売りを社長の独断で行うのではなく、スタッフに相談して根回しを怠らないこと。その中でスタッフがやりやすいように加工吟味してできることを絞り込むこと。スタッフの失敗をガミガミ注意するのではなく、良いところを見て伸ばすようにすることだと頭を抱えている社長にアドバイスしてあげた。

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