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人を雇えば、もっと稼げる  

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人気商品が売れて儲かるようになり、地元でも人気の行列ができるお店になる。グルメ雑誌にも紹介されて、お店を出しませんかというお誘いも頂くようになる。有名ビルの不動産部門の方がお店まで来てくれ一等地に出店できるかもしれない。今がチャンスだと思ってお店を出すことにする。

 

苦労の甲斐があり1店舗で年商1億円、妻と二人で3000万円ほどの利益が出ているが、2店舗目は一等地なので年商2億円は期待できるかもしれない。銀行は、出店費用1億5千万円全額融資しても良いと言っている。5人採用することにして、一人当たりの人件費は年間500万円(保険、研修、募集など諸経費を含む)を予定する。

 

2店舗目は年商2億円、人件費を抜いた営業利益6000万円、人件費2500万円を引いても3500万円の収入となる。借入金の返済は、10年返済、金利4% 毎月均等返済額は152万円、年間1822万円、手元に1678万円残る。妻と二人で4700万ほどの収入になる。胸が躍り、ワクワクする。

 

タワーマンションの最上階に住み、ポルシェに乗ってお店に行き、ブランド物の洋服に身を包み…成功すれば、こんな暮らしになると妻と二人でニコニコしながら話し合う。テナントとして機材も搬入し、内装も出来上がり、チラシもでき、他のテナントとも名刺交換して顔見知りになる。

 

開店当初は予想以上の滑り出し。多くのお客様が来店され、人気商品に行列ができ、作れば作るほど売れていく。当初の予想以上の売れ行きに、早朝から深夜まで働き詰めの毎日。そんなストレスから店員が辞めたいと言ってくるようになる。彼らに、残業代はつくが創業者のような儲けはない。

 

辞めさせないように人を増やしてみるが、今度はストレスを溜めているスタッフが、新人スタッフに愚痴や不満をぶつけるようになり、新人が定着しない。愚痴っぽいベテランはずる休みしがちになり、他のスタッフの不満となって退職したいと言ってくる。社長は、創業からのベテランにまじめに仕事をしてと言い辛い。

 

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