儲かっている会社の社長さんは、どの業種でも魅力的で笑顔良しである。従業員は社長が大好きで、社長のためなら頑張ろうと思っている。自分の会社に愛着心があり、いつまでもこの会社で働きたいと思っている。こうした会社だからこそ、管理職も魅力的でしっかりしているし、上司についていこうとするスタッフの信頼も厚い。末端社員まで一致団結して同じ目標に向かって働こうと思えなければ好業績にはならない。

 

好循環を生み出す社長さんは、従業員が大好きで、従業員のことを第一に思っているので、最前線で働くことを厭わない。いつも笑顔で夢を語り、怒りを現さない。如何なる逆境にも感情的にならず、テキパキと対処する姿は神々しくもある。お客様のために自分が、自分たちの会社ができることを最大限追い求めている。その真摯な姿勢がお客様の信頼を得て儲かっている。

 

あいつは挨拶しない、こいつはお金に細かい、あいつは遅刻する、あいつは自分勝手、俺の言うことを聞かない…などチマチマしたことにこだわっているようでは大きなことはできない。あいつもこいつも笑顔でフォローして、グイグイ引っ張って夢を語れる社長や上司でなければ好業績は出せない。自分の感情よりも、自分の使命を自覚して生きている人は強い。

 

僕は、創業の頃、デジタル革命が20世紀の終わりに始まることを感じ、新しい時代には新しい日本人が必要だと思い、今生きている日本人を新しい日本人に教育しなおして、新しい日本を創っていただこうと思った。そのために、自分はここに生きている。ITスキルが必要な時代に、若者だけがITスキルを身につけるだけでは時代に取り残されるし日本はダメになると感じていた。

 

日本は技術立国で1000兆円もの借金を抱えている少子高齢化が世界で最も急速に進んでいる国でもある。この国が、明るい未来を拓くには世界一ITスキルを身につけて、世界の最先端を走るスキルやサービスが充実した国であらねばならないと思った。そのためには、日本人が全員、ITスキルを身につけて使いこなす必要がある。それをけん引する使命が僕にあると思った。

 

その夢を全国で語り、賛同してくださるいろいろな業種の企業経営者の方が加盟してくださり、全国に教室を開いてくださった。教室スタッフは、僕の夢に賛同してくださり、いっしょに日本の未来を明るいものにしようと立ち上がってくださった。ひとりの夢は多くの人の夢となり、ITスキルを身につけた人々は、明るい未来を切り開いていった。

 

人々の笑顔が増えれば業績は向上する。そのためには、自分がそうした人々の笑顔を創ることができる技術やサービスを日本一だと評価されるまで磨かなければならないし、自分にはそれができるという希望を持ち続けなければならない。そうした研鑽と意識を失くせば業績は下降する。つまり、夢を失くせば後悔にかわり、希望を失くせば絶望に変わる。