商売はお客様が決めてくださる
商売は時代と共に変化するが、その変化は、その時代を生きている人々によって決まる。老舗の料亭を継いだ若者が、受け継いだ調理を守ろうと必死になるが、先代のお客様とは違うお客様が生きる時代になる。その時代の人々は、先代の料理に舌鼓して「旨い」と言ってくださらない。
受け継いだものを変えることは先代を否定しかねないと苦悩するが、商売とは、その時代を生きている人々に喜んで頂くことで成り立つ。その時代に合わせて調理方法や食材を変えて、これまで受け継いだ料理の腕を使って、「旨い」と言っていただくことが商売の原点。
往来する人々は、変わらないように見えても世代交代は進んでいる。人々が変われば、求めるものも変わる。その変化に合わせることが商売の原点で、すべてはお客様が決めてくださる。お客様に喜んで頂くことを忘れた商売は成り立たない。
僕はパソコン教室を運営しているが、時代はパソコンばかりでなくタブレットやスマートフォンを使って、仕事に活かしたり、日常のサービスを提供したりしている。パソコンだけにしがみつくのではなく、その時代が求めるものをお教えするのが僕の役目だろうと思う。