軍事費増大より不可侵条約の方が政治的
アメリカの大統領が軍事費を増大させて仮想敵国への防御を固めろと言うが、本音はアメリカ製の武器の購入を促しているに過ぎない。アメリカ製以外の兵器開発には消極的なのだ。自国の防衛産業を繁盛させるために各国に購入を迫る手段として軍事費の増大を迫っているに過ぎない。
それよりも、政治家ならアメリカの軍備を購入するより、仮想敵国と思われる国々と不可侵条約を結んでいけばよい。もちろん、これにはアメリカの大反対があるだろうが、日本はお金持ちの国ではない。お米すら買うのをためらうほどの貧乏国なのだ。自国民の生活を守るなら安上がりな不可侵条約をと叫ぶ政治家がいてもおかしくはない。
しかし、残念ながらそうしたことを訴える政治家はいない。これから出てくるかもしれないが、戦争を前提にした政治家の言動にはチョッと違和感を覚えてしまう。最初から、そんな条約など締結できないとあきらめているのだろうか?それとも、そんな条約などやっても無駄だと思っているのか?それでもやってみる価値はあると思うのは僕だけなのだろうか。
日本は平和憲法を持っている世界でも稀な国なのだから、反対されても不可侵条約の方が平和憲法に順守していると説明はつく。お隣の国がそんな条約を受けるわけがないとあきらめる前に、やったところで裏切られた苦い過去があるにせよ、やってみようと思うことの方が大切ではないだろうか?