進歩の波は止められない
太古の時代、丸太船で航海して荷物を運ぶ方が、徒歩で陸路を利用するより便利だった。台車を使って荷物を運ぶよりもイカダを利用する方が多くの荷物を運べる。外洋では、帆船が利用されるようになり、大量の荷物を運ぶことができるようになった。
大型帆船は世界中を旅することができたが、風任せなので風待ちの事が多かった。蒸気汽船は画期的で、風に任せて航海する必要がなくなり、いつでも好きな場所に直線的に移動できるようになった。外輪船は日本にもやってきて江戸幕府を驚愕させた。
その後、スクリューの方が馬力があり、効率的になると益々大型船が建造されるようになり、大量の荷物を一度に運ぶことができるようになった。機関も蒸気からタービンになり、より馬力が出るようになった。
手漕ぎ船で荷物を運んでいた人は仕事を失い、帆船で荷物を運んでいた人は仕事を失い、蒸気汽船で荷物を運んでいた人は仕事を失った。技術の進歩と共に、仕事を失った人が出てくるが、新しい仕事が生まれる。
17世紀からの機械化は人類に地球上の移動を簡単にし、グローバル化を一気に加速させた。今はデジタル化で、人類の進歩をさらに加速させている。いつの時代も新しい技術を学んだ人が新しい時代を切り開く。そこに年齢は関係ない。