このサイトはJavaScriptがオンになっていないと正常に表示されません

正義はどちらにある?

 

戦争や紛争では命を懸けて戦う人が双方にいる。愛国心から戦う人が戦場に赴き殺し合う。お互いに正義を貫いて戦っている。そうでなければ志願したり徴兵されたりして戦場に赴き戦う意思は持てないだろう。

 

戦場で戦う兵士にはそれぞれに家族がいて愛すべき人がいて守るべき人がいる。敵兵を殺しているのは、戦場で敵兵を殺せと命令され訓練を受けてきたから。しかし、殺人には違いなく、殺し合っているその場は正義の場なのか?

 

お互いの正義がぶつかり合っているだけで、どうして殺し合わなければいけないのかと人間的な感情が芽生えてくる。戦場に行けと命令した上官や政治家に疑問を抱くようになる。自国の兵士が殺されることにも敵兵が死ぬことにもうんざりする。

 

戦場に正義はなく、ただ、殺すか殺されるかがあるだけで、死にたくない恐怖から相手を殺しているに過ぎない。殺した敵兵の胸ポケットから家族の写真や恋人の写真を観ると、我に返り涙が止まらなくなり銃を持てなくなる。

« »