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その気になれば知恵が湧く

僕は、これまで30教室近くを閉校している。赤字になった教室を存続すれば、会社が倒産するからで、1教室の赤字は3教室の黒字を吸い取ってしまう。閉校するまでは、のんびり教室運営していたスタッフは、閉校となると必死になって働き始める。自分の仕事がなくなることよりも、生徒が通う教室がなくなるからだ。

 

しかし、会社のことを考えると閉校せざるを得ない。管理職の人も一緒になって「彼らは今、必死になっていますから、しばらく待ってあげてください。」と言いにくる。しかし、そう言っている管理職は、仕事帰りに教室に行って助けるわけではなく、情に流されて言っているだけという場合がほとんど。僕は憎まれ者になっていくが閉校する。

 

赤字になっても誰かが何とかしてくれるという甘い考えで教室運営をしているツケは必ず支払うときがやってくる。そのときまでに、何度も注意しているが、どうして、そのときになるまで、ぬるま湯につかっているのだろう。教室長が、上司である管理職のいい加減なアドバイスを聞いてさえいれば良いと判断するのはどうしてだろう。

 

僕は、1教室からスタートしたが、1教室の運営に必死になって取り組んだ。教室が繁盛するために必要なことは、すべて生徒の方が教えてくれた。パソコンはどれを買えばいいの?うちの商売、パソコンを使って商売を繁盛させたい?帳簿の管理がパソコンでできない?お客様の名簿をパソコンで管理したい?パソコンで商品を販売できないか・・・

 

その挑戦は、知識や知恵を必要としているが、自分を高める挑戦を日々必死になってやっていることで、お応えできるものばかりだった。自分の能力が高まり、お客様の期待にお応えできることが増えてくると収入は自然と増えてきた。しかし、赤字教室では「やれない、できない、教えてもらっていない」と否定的な言葉が出てくるようになる。

 

低い能力しかない人の収入は低くなるのは自然の摂理。高い能力を持ち、お客様の高い期待にお応えできれば収入は増える。僕が高い能力を持ち続けているのは、毎日勉強して、毎日お客様の要望に応えようとしているからで、今の自分に甘んじて、このままで、仕事ができるとは思っていないからだ。高収入とはそうして手に入れるものである。

 

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