若いときに頑張っていれば…
将来の夢もなく、ただ毎日友達と遊んでいることが楽しくてしかたがなかった子供時代。お金持ちの家では家庭教師が勉強指導していたが、そんなことは気にもしないで遊んでいた。こうした日々が永遠に続いていくのだろうと思っていた。
しかし、中学生になるとすぐに不良の先輩達に脅されるようになり、登校してもすぐに教室から抜け出すようになる。暇なので町内の建材屋さんで朝から夕方までアルバイトをしていた。当然、成績は最低になり高校進学などしようとも思わなかった。
勉強に熱を入れるようになるのは、中学3年生の12月の冬休みからで、たった1ヶ月で模擬試験は最低から地元の進学高合格間違いなしになった。もしも、中学の頃から、しっかり勉強していればもっと楽に進学できただろうし、中学の同級生からバカと思われなかっただろう。
しかし、不登校になったことで、大人といっしょになって仕事をしていたことがこの先の人生でとても役立った。社会人は成績よりも挨拶をしっかりできること、指示された仕事をキチンとこなすこと、人柄が大切で報告や相談を行って独断しないことなどを知った。
中学の3年間は勉強より、社会で仕事をする術を身につけた。大学では学生運動が盛んで、中核のヘルメットをかぶった学生の熱弁に、世の中はそんなに甘くないと言って𠮟られた。そんな先輩達も就職する頃には、長髪を切ってすっかりおとなしくなっていた。
勉強を幼い頃から押し付けるが、それは子供にとっては仕打ちでしかない。子供が積極的に楽しんで学んでいることが大切で、受験勉強を押し付けるようになると、子供の心は砕けてしまう。若いときに頑張っていればと、思うぐらいがちょうどよいと思う。
遊んでいることで身についたことも多い。バイトしていることで学んだことも多い。勉強ばかりではわからいことを教えてくれる。必要に応じて学ぶべき意欲が湧けば学び、疲れているときは遊んでいればよいと思う。


