45歳の時、僕の体重は84㎏あり、好きなものを好きなだけ食べ、満腹になるまで食べても、スイーツやラーメンなどは別腹でしっかり食べることができた。ウエストは95㎝もあり、フリーサイズの洋服しか入らなかった。ウインドサーフィンのボードは浮力のある大きなものでなければ沈んでしまった。

 

毎年のように腹痛で入院し、血圧は150以上あり、医師からは肥満を指摘されたので、起業を決意したときは身体を見直して絶食ダイエットに挑戦した。ほとんど、毎日何も食べないでいると体重はグングン落ちていく。溜めこんだ脂肪はたっぷりあるので、どんなに絶食しても体調はおかしくなるどころか良くなるばかりだった。

 

「食欲ぐらい我慢できないで、これからやることができるのか！」と自分に言い聞かせて空腹を我慢した。自分の体重ぐらいコントロールできないで起業しても、採用した人に気持ちよく働いてくださる自分を創れないと勝手に決めて努力した。自分を鍛えることから始めなければ成功はおぼつかないと言い聞かせた。

 

ブヨブヨになっている自分の身体がドンドン引き締まっていくにしたがって、ヤル気が湧いてくる。誰かに頼ろう、他の会社に助けてもらおうなどとは考えないで、自分の力で切り開こうと計画を練り直していった。スリムな身体になっていくにしたがって自分に自信がついてヤル気が湧き上がってくる。

 

体重は生活習慣で決まってくる。肥満になっている時は、夜更かしも多く生活習慣が良くなかった。やると決めれば、生活習慣を見直す。とっかかりは絶食して、身体に溜め込んだ脂肪を少なくすることから始めた。体重が減り、ウエストが細くなると、神経が研ぎ澄まされ、勉強も仕事ももっとやろうと思うようになっていった。