銀行員から勧められた商品は間違いがないと思いがちだが、かつて、銀行員が来て高金利で預け入れができる定期があると説明を受けて、100万円を預け入れたが、これが生命保険で、その生命保険会社が倒産して100万円が戻ってこなくなり、銀行員に問い詰めるとキチンと説明したとのことだった。

 

最近では、配当型の投資信託を勧められることがよくあるが、これは1000万円で投資信託を購入すれば、毎月10万円の配当が入ってくる。嬉しいと思っていると元本はドンドン目減りしており気が付けば、1000万円は100万円ほどになっているかもしれない商品で、おまけに手数料や維持費が高い商品。

 

銀行は販売手数料が入ってくるので売れば売るだけ儲かるし、銀行員の評価も高まる。そこで、銀行員は高齢者を狙い撃ちするかのように配当型の投資信託を積極的に販売する。そのため、なけなしの蓄財をこうした投資信託の購入で、驚くほど減額しているのに気が付かない方が増えている。

 

定期預金を勧めていた頃と違って、今の銀行は投資信託や保険の販売手数料で儲ける時代。お客様がご損をしないようになどと思って商品を勧めてくださるなどと思わないほうが良い。彼らはノルマで動いており目標に達しない銀行員はリストラの対象になるので、彼らも必死になって売り込んでくる。

 

結局、自分の資産は自分でしっかり管理しなければならないことに高い授業料を支払って学習する羽目になる。銀行員だから、お金のプロだから、高級ブランドを身に着けているからと安易に信用して、自分の資産を言うがままに投資すれば大きな損をする。僕の経験では普通預金がいちばん安全で安心できる。