ほとんど調理しない
欧米にかかわらずアジアでも、外食で済ませることがほとんど。自宅で調理するのは電子レンジを使う冷凍食品ぐらい。朝は、コーンフレークやパン、昼はキャフェテリアやファストフード、夜はレストランといった具合。食材を買ってきてキチンと調理するのは日本ぐらいかもしれない。
アメリカでホームステイしていた時、食材を買ってきて調理し、ミシンを使って洋服を縫い、ぞうきんを使って床を拭いてあげたら、ミラクルボーイと驚かれた。ホームステイしていた両親はハイスクールの先生で、奥様の方が上司でご主人は部下。共働きなので、奥様は家事をほとんどしない。
朝食の時に、その日の予定を話し合い、昼はお互いに学内の食堂で済ませて、夜は時間を決めて行きつけのレストランで落ち合う。アジアでも朝から外食の方も多いらしい。ただ、欧米に行くと肥満やアレルギーなど、どうも食生活が偏っていたり、化学薬品が入っている食材で体調不良になっていたりする方が多かった。
僕は毎日自分で調理して食べているので外食はほとんどしない。たまに外食すると何となく化学薬品の味がする。野菜などの食材が海外産だったり、あらかじめ工場で調理して、防腐剤などが入っていたりするからだろう。海外産のエビなどは、薬品の味がきつくて食べる気になれない。
しかし、化学調味料は魔法のように腐りかけた何の味もしない食材を彩りもよく美味しさも抜群に変える力を持っている。加工食品の漬物など、こんなきれいな色は出ないだろうしこんなおいしい味もしない。豚肉よりも安いハムも同様で、こんなに美味しい味はしない。ついつい食べたくなるのもうなずける。
昭和の時代では、自分で調理する方が外食より安かったのに、21世になると、自分で調理するより外食の方が安上がりな時代になった。国内産の食材を買ってきて出汁からとって基本的な調味料だけを使って調理すれば外食よりも高くつく。あんな値段でできるはずがないと驚くばかり。