幸せのレシピ
僕は料理が大好きで、自分が調理したものを振る舞うのも大好き。夏であれば、少し塩味を強くするし、お年を召した方には薄味にし、若い方には濃い味付けにする。包丁の切れ目も、噛む力が弱い方には切れ目を入れて食べやすくしてあげる。
お魚は、前日仕入れた鮮魚をさばいて味付けしておく。当日、塩焼きにしたり、煮魚にしてお出しする。漬物は2~3日前に漬けたものを当日の数時間前に出して味を調整する。寒い時にはあんかけにして暖を取ってもらえるようにする。
ご飯も、米をといでしばらく水に浸したお米を出汁で炊いてみたり、お酒や醤油を入れて炊いてみたり、お粥を冷蔵庫に入れて冷やしてお出ししたり、器を冷蔵庫で冷やしてから盛り付けたり、お客様の「旨い」の言葉を引き出すよう努力してみる。
お客様に合わせたり、食べるペースや満腹になる具合に応じてレシピを変えていく。お客様に笑顔が溢れて満足された顔になれば、お客様の幸せであり、それは僕の幸せになる。調理は自分だけでなく、他人をも幸せにしてくれる。