BUNちゃんの住宅設計 各人の利用率を調べる
家族構成がわかれば、個人個人の部屋の利用時間を調べる。リビングには誰が何時間、何をしているのか?各人のデータをキッチン、寝室、玄関、トイレ、浴室などすべての部屋について収集する。24時間中1時間程度の利用であれば、1÷24×100=4.2% おそらく、キッチンがもっとも利用時間が長く6時間程度になり、6÷24×100=25%ぐらいになる。
こうして、各部屋の利用率を出してみると、リビングは意外と滞在時間が少なく、キッチンと各自の部屋の利用率が高いことがわかる。つまり、設計で重視すべきはキッチンと各自の部屋になる。リビングは4畳半程度で狭くても構わないが、キッチンはお買い物をして食材を広げて調理ができる広さが欲しいこともわかるので8畳以上を確保するが、プライベートルームは4畳半でも快適に過ごせる。
テレビが家庭に1台の時代には、家族の皆がリビングに集まり、1台のテレビを観ていたが、現在はスマホやパソコンやタブレットなどで動画を観て楽しむ時代になっている。また、大切なことは夫婦であってもお互いにプライベートルームを必要としていることで、夫婦だから1室で良いということは時代遅れになっている。旦那のイビキや酒臭い隣で寝る必要はない。
また、各自の荷物を調べると、靴や洋服などが意外と多くあり収納のスペースが必要となっている。できれば、各自に4畳半の個室と、それにつながる3畳から4畳のウオークインクローゼットが必要。また、靴も多く所有しているので、玄関の隣に2畳から3畳のシューズクローゼットが必要だということもデータを収集すれば理解できる。せっかくの新築だが、玄関先には靴が溢れ、部屋には洋服などが溢れているのは誰でも嫌なものだ。