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安物買いの銭失い

 

貧乏生活が長く続くとどうしても安いものを購入しがちになる。39歳で家を建てたが、このときも安い設備にこだわって建てたものの、エアコンはすぐに壊れるし、システムキッチンの棚はキチンと閉まらないし、食器洗浄機はキチンと洗えないし、ドアはゆがんでくるし、壁はすぐに黒ずんでしまった。リフォームするときは、一流の国産メーカー品にしたら20年使っても壊れていない。最初から一流メーカーにするべきだと後悔した。

 

家電製品でも安いと思って買ってみたら性能が悪くて使い物にならなかった経験はたくさんある。ヘッドフォンの音が割れる、スピーカーから低音が出てこない、クーラーの冷風口の吹き出しが弱い、掃除機の音がうるさいのに吸い込みが弱い、パソコンなどのIT機器のアップデートしたら動作が遅くなってしまった…

 

住宅のリフォームは、建築基準法の改正が行われると、施工会社から構造的な欠陥を指摘されて、その工事代金が入ってくるのでかなり高額になる。基礎から地盤改良となると数百万円余分な費用が掛かる。外壁は5年ぐらいで黒ずんでくるし、15年もすれば塗りなおし、配管は20年もすればボロボロになっている。オール電化にすれば電気工事もかさむようになる。30年も住めば建物の資産価値はゼロになっている。

 

初期投資は高くつくが、長い目で見ると安くつくのは、服装でも同じこと。11万円の洋服を10回着れば、1回あたりの使用料は1000円。110万円の洋服がとても気に入って100回着れば、1回当たりの使用料は同じ1000円。どちらも価値としては同じこと。購入時の値段ではなく、利用価値で計算すればまた違った購入の仕方になる。僕は、10年以上着ている服が多いので、気に入った洋服は高くても買う。

 

僕は約500万円で購入した車を10年使って、別の車に乗り換えるとき150万円で下取りしてもらったので、1年間の使用料は(500150)÷1035万円。車の好きな方は3年で乗り換える方が多いと聞くので、同じ条件であれば(500250)÷383万円。安い車にしても3年で乗り換えれば年間使用料は高くつく。例えば、250万円の車を3年乗って下取りが100万円なら、(250100)÷350万円で、500万円の車に乗るよりも高くつく。

 

キッチン用品でも安物を購入して、すぐに壊れてしまい、買いなおしてまた壊れ、結局しっかりしたものを購入したらそこそこの値段になり、大損したことは多々ある。安いと買った食料品が傷んでいたということもしょっちゅうで、貧乏が身に沁みついているので安物買いの銭失いの痛い目には何度もあっている。物を買うときは、安いからと飛びつくのではなく、しっかりしたものを買うように気を付けている。

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