地震になると免震構造の建物でも危険?
熊本地震では活断層の上に立つ建物が全滅状態で、耐震構造の住宅であっても倒壊している。活断層の上になくても、二度の地震や長期振動の地震で耐震構造や免震構造マンションであっても被害を受けていた。自然の驚異に驚くばかりですが、建築工学で人知を尽くしても解明できないことが多い。
新築の戸建て、マンションでも被害を受ければ修繕費や取り壊して新たに作る費用がのしかかってくる。不動産の自己所有のリスクは、災害の時にニュースになるが、のど元過ぎれば長期ローンで家賃よりも安い返済額に魅力を感じて不動産を購入する人が後を絶たない。
日本では約2000以上の活断層が走っている。地震が起こると、こうした活断層がずれて道路は寸断される、水道管やガス管は切れてしまう、電柱は倒壊して電線が切れ、ライフラインは寸断される。自然災害は人知を超える規模になり、開発された住宅地などは地盤がぜい弱で地滑りが起こるだろうし、埋め立て地は液状化現象で基礎が沈下するだろう。
水面下の地区では、堤防が決壊したり、スーパー台風の高波で堤防を海水が乗り越えたりすれば被害は拡大する。活断層の上に建物があった人は、二度とその土地に住みたくないだろう。傾いたマンションに住みたいという人もいないだろう。何よりも、返済が残っている場合、住むこともできない家のために働かねばならない。
賃貸にして住んでいればまさかのときに、賃貸契約を解消して引っ越しすればことは済む。修繕する必要もないし、活断層の近くに住む必要もない。危険で怖い体験をした土地に住み続ける必要はない。災害時に借金返済のリスクがないということは、これほど助かるものはない。