株式投資でボロ儲けの罠
2026年、世界の株式はAI需要による半導体企業の急激な好業績によって株価はうなぎのぼりになった。日本の半導体関連株も同じこと。そこに人々は集まり始める。半導体関連の株式投資で1年、半年、3か月で二倍以上に含み益が出て人々は狂喜した。働いて得るお金より株で儲ける方が余程楽だ!いわゆるファイヤーがネットで自慢し始める。
投資で1億円に達成すれば、その1億円を約4%程度の債券で運用し、その利息だけで生活ができるという若者が出てきて自慢する。我も我もと同調するようになり、億り人(投資全額で1億円を達成した人)は、タワーマンションに高級車、高級ブランドを身につけてセミナーで自慢し、出席した人は彼らを尊敬する。
自分の給与年収460万円ではいつまで経っても、22年分もするマンションを買えない。夢も希望もない現実世界に一筋の光明が見えたように人々は株式投資に夢中になる。現金だけでは物足りず、レバレッジをきかせて手持ち現金の3倍5倍と株式投資につぎ込むようになる。そうなると、プロの投資家は引き際だと思うようになる。いわゆる信用残高が積み重なっている状態。
1万円で5万円迄の投資ができるので儲けは5倍、損失も5倍になるが上昇基調の株価では買いたくなってくる。元手1万円で5万円分の株を購入し、株価が4万円になれば、1万円の損失が出て追加のお金を入れるか強制的に売却される。これが追証という状態。現金をいられない人は泣く泣く売却する。
100万円を株に投資するが現金は20万円しかない。この時、株価が20%上昇すれば120万円となり20万円の含み益が出る。同じように20%下落すれば80万円となるが、5倍のレバレッジをかければ100万円の含み益や含み損を抱える。こうした元手以上の投資が上げ基調の時は流行る。しかし、これが思わぬ落とし穴になる。
レバレッジ投資をして追証になり財産を失くした億り人は多くいる。自慢していた贅沢は跡形もなく消え去り、ファイヤーだと自慢していた人が、コンビニでアルバイト生活をしていることもある。うたかたの夢のようだった。うぬぼれていた自分を叱りたい。あのとき、売っていればと自分の愚かさを嘆く。


