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甘く切ない片思い

 

僕は小学校の入学式でとても素敵な同学年の女性に出会った。家に帰るなり、僕は母親に将来結婚したい女性に出会ったと話したらしい。それから73才になる今まで、彼女は僕のお友達として付き合ってくださっている。幼い頃から長話をすることがあっても手をつないだこともない。

 

彼女が中学・高校と進学するにつれ多くの男性から学年のマドンナと言われるほど素敵な女性になっていった。そんな彼女が何の魅力もない僕にいつも優しくしてくれる。多くの女性や男性から慕われているのに。中学生の時、彼女は僕の友達と付き合っていたが進路が違って別れた。

 

高校生の時、今度は僕のご近所の1年年上の人と彼女は付き合うようになった。先輩は、僕が元カレだと思ったのか、「彼女は俺の女だからな!」と僕を呼び出して言った。あまり性格が良くないと思い彼女に付き合わない方が良いという代わりにラブレターまがいの手紙を書いた。

 

翌日、彼女は僕の顔を見るなりお母さんとその手紙を見て大笑いしたと言った。「あれ!冗談でしょ。」僕はうなずくしかなかった。大学生になってからも会うたびに今の彼氏の話をしてくれる。友達として彼女の話を聞いてはうなずいたりアドバイスしたりしていた。もう僕とは恋仲になることはないと思った。

 

不思議なもので、その後もずっと彼女とは連絡を取り合っている。小学校から大学を卒業するまでの片思いは、手に触れることもなく終わった。ただ、彼女がいてくれたおかげで僕は少しでも彼女にふさわしい男性になろうと努力していた。学生時代の甘く切ない片思いだったが、そうした素敵な女性が僕の近くにいることは大きな励みになった。

 

 

 

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