坊主憎けりゃ袈裟まで憎い
化学反応は原因と結果がはっきりしているように、人の生き様も原因と結果がはっきりしている。食べ過ぎれば胃痛になり、苛められれば悲しくなる。しっかり勉強すれば高得点が取れるだろうし、他人を頼ってばかりでは嫌われる。
上から目線で嫌みごとばかり言っている人がいれば、言われた人は耐え忍ぶか逃げていく。その人を好きになることはない。親というものは、子供に厳しいことを言いすぎる傾向があり僕も父から「おまえのような奴は腹を切って死ね!」と言われた。
こうした言葉の暴力は生涯消えることはない。ただ、僕はそんな父親にそんなことを言わせるほど親不孝だったと思ったので、それ以後は親孝行に努め、最後は「仏のような息子だ」と言わせるまで努力した。しかし、こうしたことは稀であると思う。
親といっても人間である以上、横暴で自己中心で気に入らないことがあれば怒り出し、お金をせびり子供を食い物にする親だっている。そんな親を尊敬しろというのは無理というもの。むしろ、親子関係を断って自立した生き方をする方が良い。
他人から酷い言葉をかけられて我慢している人は多くいる。彼らは寡黙でジッと耐えているが、苛める人はそんな気配を知る由もなく、酷い言葉を投げかけ続ける。しかし、そんな人は他人や家族からも嫌われ遠ざかっていく。
自分が良かれと思っている人は、自分の何が悪かったのかも知らずに、世間は冷たいと一人酒を吞みながら嘆く。自分の価値観を押し付け続けた結果、他人にこれをやって、こうすればとアドバイスばかりして自分のことを知らないでいないか?