シニアレジデンスでもマウントする?
駅前再開発のタワーマンションが若い人にも人気だが、郊外でもタワーマンション型の高級シニアレジデンスは大人気で、駅から遠くても高額な入居費を支払って入居する人が多いそうだ。
ただ、そうした方はかなりの資産家で、入居者同士のマウントバトルが始まるらしい。「私は、~商社の役員だった」「私は、~病院の院長だった」「私は、~鉄鋼の社長だった」など、お互いの資産の多さで競い合っている。
もう引退して介護が必要な歳なのだから自慢しなくてもイイものだが、いつまでもマウントしたくなる。それがシニアレジデンスのスタッフにまで上から目線の物言いになり、モンスターシニアに心を病むスタッフまで出てくる。
「君、僕の食事にはこんな醤油は使うなと言っただろう!」「君、僕が呼んだらすぐに来なさいと何度言ったらわかるんだ!」多くの入居者が居る前で怒鳴ることで、自分を偉く見せようとする態度にスタッフは我慢している。
どうして、笑顔で「いつも、ありがとうございます」と丁寧に語り感謝できないのだろう。お金を払っているのだから当たり前と思う心は、人から嫌われる。快適に余生を過ごしたいなら感謝と謙遜を知ることが大切。
過去の栄光は自慢するモノではなく、思い出として心のアルバムに閉まっておくもの。今は、今をいっしょに生きている人たちと笑顔で暮らせるように感謝を忘れず「ありがとうございます」と話し、質素で謙虚な姿勢を誰にも見せること。