健康に生きる
世界の健康寿命、第1位はシンガポールで73.6歳、日本は第2位で73.4歳、アメリカは第71位で63.9歳。日本とアメリカでは10歳近い差がある。肉食が中心な欧米の方が世界的な長寿国の日本に興味を持ち、日本人はどうして長寿なのかを知りたいのもうなずける。
健康を維持するには運動と食事。欧米の方は運動に関しては日本人よりやっている。しかし、バランスの良い食事となると日本食に劣っている。魚や野菜にご飯という組み合わせは理想的な食事。そこで、欧米の方は日本に来て普通の家庭の日本食を食べたくなる。
欧米の調理は食材をかなり加工して調理するので栄養が損なわれてしまう。しかし、日本の調理は食材を活かして生のままや少し手を加えるだけの調理方法で栄養はしっかり残っている。醗酵調味料の醤油・味噌・みりん・料理酒などうまく組み合わせている。
欧米の料理はチーズなどの乳製品を使ったものが多く、加工されているので消化吸収が早く、空腹になるのも早い。ついつい食べ過ぎて肥満になり糖尿病になりやすいし、肉食なので血管が詰まりやすい。塩コショウだけの味付けも多いので血圧も高くなる。
食習慣は、年を取るほど如実に身体に現れてくる。肉食中心の欧米方は10代の頃がもっとも若々しいが、30代になるといっきに老けてくる。50代ではしっかり老人顔になっている。菜食の日本人は20代の頃がもっとも若々しく、50代から老けてきて60代になると老人顔になっている。
長生きは、日々の積み重ねで、よほど注意していないと若死にする。70代になり、同級生の10%ほどはすでに亡くなり、この先、誰が最後まで生き残るのだろうかと思う。そう言えば、100歳近くまで生きた祖父が、友達がどんどん亡くなっていくので寂しいと嘆いていたことを思いだす。
僕はデジタルウオッチを使って心拍数や歩数を計測しながら朝晩散歩している。体重計の計測値はスマートフォンで管理しグラフにしている。毎日の食事は撮影して保存している。行きつけのクリニックは予約も処方箋もスマホで済ませている。健康管理もこうしたデジタルツールを使えば効果的。