好きな人を追いかける「追っかけ」はアイドルに限ったことではない。好きな気持ちが高じて嫌がられているのにしつこく追いかけまわしたり、贈り物をし続けたり、声をかけ続けたり、メールをし続けたり、電話をし続けたり・・・今も昔も、こうした行為がやむことはない。

 

相手に気持ちが伝わらないと嘆いたり、悲しんだり、怒りに満ちたりと、とても平常心ではいられない人もいる。こうした人は、自分の気持ちが伝わらないことに怒りを感じて、相手に憎しみすら持ってしまう。アイドルに恋人がいたり結婚したりすれば、途端に落ち込むようなもの。

 

僕は、相手に気持ちが伝わらないと思えば、すぐに諦めて新しい出会いを待つようにしている。何度も、付き合ってほしいと言ったところで同じ結果だろうと思って、しつこく追いかけることはしない。後から、付き合ってほしいと言われることもあるが、そのときはバカにされたように感じてお断りしている。

 

ある日、この人が好きだと感じる恋愛感情は、いっときのモノで忘れようとすればいつでも忘れられる。それまでは、その人がいなくても普通に暮らせていたのだから、元の生活に戻るだけ。むしろ、長く一緒に支え合っている人との関係の方が大切。お互いに支え合う仲は、突然湧き上がる感情より深くつながっている。

 

好きになった人を嫌われているのに追いかけてストーカー行為に及ぶときは、自分を大切に思ってくださる人を心から大切にし、感謝し、優しく接する行いができていないことが多い。周りに迷惑をかけても気にならず、自分のやりたいことをやり、自分の思いに素直になることが大切だが、だからこそ嫌われていることがわからない。