誰かに好意を寄せ、付き合ってほしいと打ち明ける。相手も、何度かデートしてくれるようになり、お互いに好意を寄せるようになる。こうした初期段階では、いつも相手のことを考えるだけで楽しくなってくる。相手のために何でもやってあげようとするだろうし、相手の幸せをいちばんに願っている。

 

1年もお付き合いすると、自己犠牲の精神は薄れていき、自分がやったことへの対価を求めるようになる。「～したのだから～して！」ギブ＆テイクは人付き合いの基本なので、この段階では普通の人になりつつある。恋は徐々に薄れている段階で、この先、付き合っていてどれほどのメリットがあるのだろうかとお互いに考えるようになる。

 

自分だけがやらされていると思うようになると、恋心は冷めてしまい、今まで尽くしたことへの腹立ちを感じるようになり、別れることを考える。このとき、得している方は別れれば既得権益を失うことになるので頑強に抵抗する。相手が別れたいと思っているのに抵抗力が強ければ、自分が得ばかりしていたことの裏返し。

 

いつまでも、恋の初期段階でいたいなら、いつもお互いに相手のことをいたわり、何でも積極的にやってあげようとするハートを失くさないよう努力しなければならない。こうした関係は日々ベッタリくっついているよりも、たとえ夫婦であっても少し距離を置いて付き合っている方がやりやすい。