詐欺の手口は年々向上している
昔は、婚約相手とお付き合いして金銭を取られる結婚詐欺。地面屋が土地所有者になりすまして不動産を売買する詐欺など、対面で詐欺を行っていたが、最近はネットだけで直接会うことなく行う詐欺が主流になっている。
犯罪者にすれば、直接被害者に会うことがないので面が割れない。SNSを使って友達申請をして友達になれば、Lineに誘導して仲良くなり、投資話を持ちかけてダミーのアプリをインストールさせて投資させる。
ダミーのアプリですぐに儲かるように仕向けて、さらに投資を呼びかける。もっと投資すればもっと儲かるという言葉にのってすべての財産をつぎ込み、カードローンも利用して借金が膨らむ。
そこで、少し引き出して現金に代えようとすると途端にストップされ、友達だと思っていた人もいなくなる。会ったこともないので、相手が誰なのか?わからない。写真を送ってきても他人の写真だったりして犯人が特定できない。
これほど安心して相手の金銭を奪える仕組みはないと、犯罪者はドンドンエスカレートしていく。友達申請してくる相手が魅力的な人だと信じ込ませる手口は他人の写真を利用するよりAIで作成した方が簡単。
Facebookなどで友達申請してくる人、メッセージアプリを使って友達になりたいと言ってくる人、マッチングアプリなどであなたは素敵ですねと言ってくる相手は、すべて疑ってみるべき。魅力的な人は友達など申請してこないと思うべき。
少しでも怪しいなと思えば、すぐにブロックしてメッセージアプリから削除するようにしてほしい。いつまでも残しておくと、しつこくメッセージを送って来る。放置していると、脅迫じみた内容や泣き言めいた内容に変わる。