野菜の高騰で手料理が…
先日、スーパーに行くとキャベツ1玉600円の値札にビックリ。夏から、野菜が高騰したままでいっこうに安くならない。毎日、手料理している者にとっては危機的状況。天候不順で野菜の生育が思うようにならず、円安で農薬や肥料、物流費が高騰し、この先も食材の高騰は続きそう。
地球温暖化の影響で世界的にも天候不順。災害は世界各地で頻発し、日本も例外ではない。11月になっても半袖短パンで過ごせるかと思うと、翌日はダウンジャケットが必要なほど寒くなることもある。台風は、11月になっても活発に発生し、魚は住む場所を変えてきた。
弥生時代から田畑を耕して野菜やコメを生産してきたが、こうも天候不順が続けば工場生産に変える動きも出てきそう。そうなると、農家は起業家になってデジタル化したアグリビジネスを起こす必要が出て切る。地球温暖化は、農業そのものを変えつつあるのかもしれない。
世界主要国のエンゲル係数を比較すると、日本は28%で世界一高い。イタリア26%、フランス25%、イギリス22%、ドイツ19%、アメリカ17%。家計に占める食費の比率は世界でも上昇傾向にあり、今後ますます上昇すると思われる。ただ、日本は手料理が基本で、欧米では外食が基本。
外食でもアメリカのように安いハンバーグを食べる文化とフランスのように高いフランス料理を食べる違いもある。また、少子高齢化の日本では所得が低い高齢者の割合が高いので、必然的にエンゲル係数は高くなる。健康維持に欠かせない手料理が高くつくのは世界中どこでも同じ。
外食する方が安くつくのは、外米、海外産の野菜や肉など海外産の安い食材や工場で大量生産するからで、そのためには防腐剤や乾燥防止剤、酸化防止剤、増粘剤、着色料、化学調味料など多種多様な化学薬品が必要になる。そうでなければワンコインで食事の提供などできない。