旧市街の空き家が増える
どこの街に行っても駅周辺の旧市街はシャッター街になっている。少し路地を入って住宅街に出れば、そこは人がひとりやっと通れるほどの道や幅2m程度の道しかない。車の通行は無理なので自転車や徒歩しか移動の手段はない。
駅近でも車社会になり、どのご家庭も車での移動が多くなっている。郊外のモールやスーパー、専門店でお買い物をするには車での移動が欠かせない。当然、車で自宅まで乗り入れできない土地の家屋は駅近でも売れないことが多い。
こうした居住区は空き家が多く、住んでいる人もご高齢者がほとんどで単身の方も多くいる。あと10年もすればゴーストタウンになるが、そうなって初めて再開発が行われるかもしれないが、過疎化が進む都市では放置状態になっている。
少子高齢化で自治体の資金力も落ちている。再開発するにも先立ってのお金がない。人がドンドンなくなって高齢化しているので、バリバリ働いてお金を稼いでいる住民も少なくなっている。人が老いていくように街も廃れていく。
近くに病院やスーパーもなく、老人が暮らすにはとても不便な土地になっていく。それでも、引っ越しするゆとりもなく、昔の思いに浸れる場所から離れることができない。ネットでお買い物も、ネット診察もできずに暮らしている。
かつて賑わっていた駅前のモールに人がいなくなり、閑古鳥が鳴いている。人気だった商店街はシャッター街になり、百貨店は撤退している。郊外に巨大なモールができ、郊外に開発され整備された宅地に若い人が住むようになった。