全ての職業はデジタル化していく
飲食店の従事者数は430万人前後で推移してきたが、2020年10月で398万人にまで32万人減少した。帝国データバンクによると、20年に負債1000万円以上で法的整理をした飲食業は780社と過去最多で、この傾向は今後ますます強くなる。
医療、福祉、情報産業の就業者数は38万人の増加となっており、産業構造の変化にともない就業者の移動が活発になってきている。ITスキルの高い人材は、今後ますます必要になるのに対して、飲食、宿泊、店員などの減少は避けられない。
どの職種でもデジタル化はまったなしで進んでおり、デジタル後進国だった日本もようやく本腰をあげて取り組むようになった。デジタルスキルを必要とする仕事が増える以上、そのスキルを習得している人の就職は有利に働くのでしっかり勉強してほしい。
パソコンやスマートフォンの操作が不慣れでワードの文章作成やエクセルで表計算やグラフの作成ができない、スマホで営業報告ができない、パワーポイントで営業用の資料作成ができないなどと言っていられない時代になってきている。
反対に、そうしたスキルを身につけている人なら採用したいと企業は思うようになっている。企業研修でパソコンスキルを身につけるのはすでに働いている従業員だけにしたい。今後採用する人材に関してはこうしたスキルを身につけている人に限定したいのが本音。