魅力ある商品がなければ業績は下がる
昭和の時代、東急ハンズやロフトに行けば、欲しい商品であふれていた。それが今やお店に行っても欲しいと思わせる商品がほとんどない。無印良品、ニトリ、100円ショップなどの方が見ていて楽しい商品がある。ネットでも魅力ある商品が売られている。メーカーも販路が広がったので東急ハンズやロフトに頼らなくてもよくなった。
ネット販売が普及しだしてから、店売りの業績は落ちている。メーカーにすれば、製造原価100円の商品に500円の定価をつけても、仲卸に100円の利益、販売店に200円の利益を確保しなければならず、自社の利益は100円でしかないが、メーカー直販のネット販売にすれば利益は400円にもなる。4倍も儲けが違ってくれば直販にしたくなる。
こうして製造から販売までを自社で行うビジネスモデルができ、彼らは直販やネットのモールに出店して利益の拡大を図るようになる。これまで目利きのバイヤーが仕入れていた人気販売店は魅力を失くしていく。お店に行くよりネットで検索する方がはるかに多くの商品を見ることができるし安い時代になっている。
これまで都会の専門店に行かなければ手に入らない商品でも、ネットなら簡単に見つけることができるし店売りよりも安い場合が多い。ビジネスがリアルなものからネットというバーチャルなものに移行している。メーカーも知恵を絞って多くのライバル企業が真似のできない商品を作らなければ売れない時代になっている。
店頭の販売員は、これから益々リストラされそうだし店舗は縮小される。洋服や雑貨、日用品などもネットで検索する方がはるかにたくさんの商品から選ぶことができる時代。パソコンやスマートフォンでお買い物をする人が増えれば、そこで販売するスキルや知識を持っている人が求められる。しっかり勉強して身につけてほしい。