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半世紀で街は変貌した

僕が生まれた1953年(昭和28年)から67年、都市部や地方でもにぎわっていた商店街がシャッター街になった。にぎわいを見せていた頃の経営者はすでに引退してお子様は跡継ぎになっても儲からないのでサラリーマンになった。工場地帯は海外に移転してマンションが建ち並ぶようになった。

 

都市部の山は都市開発されて住宅街になり、綺麗に整地され隅々までバスが運行されるようになった。急峻な崖でも宅地として利用されるようになり地震が起これば崖崩れの恐れは充分にある。それでも人々は郊外の戸建てを購入して住むようになった。車社会になりこうした土地でも不便を感じないようになった。

 

都心部や駅近では高層マンションが建ち並ぶようになり若い人たちはこぞって購入して住むようになった。タワーマンションなどに住む人たちはチョッとセレブな感覚に満足していた。街は洗練されショップは最新流行のファッションや雑貨などを販売する大手チェーン店が大半になった。

 

たった半世紀で人口増加にともない人は都市に集中するようになったが、この先半世紀でこの流れが逆転するかもしれない。半世紀後、街は若者がそれぞれ起業したお店でにぎわい、古着や中古車などを楽しむ人がいる。飲食店は、若者が健康を意識したオーガニックレストランなどを経営している。

 

空き家のほとんどは再利用され、廃墟のような建物を利用してカフェにしたり、雑貨店にしたり、オリジナル商品を制作する工房になっていたりしている。行政のバックアップもあり、家賃はかなり安いので、若者はこうした空き家を好んで住み自由にリフォームするようになった。

 

就職する若者はあまりいなくて、ほとんどの若者は起業する。ネットを活用して事務仕事を請け負ったり、オリジナル家具の製造や中古家具の修理を請け負ったりしている。街中でLEDライトを使った農業を営んだり、ネットを使って田舎で海外の方といっしょに仕事をしたりと仕事もユニークなものに変わってきている。

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