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創業社長と従業員の意識の違い

 

中小企業の社長と従業員との大きな差は、資金繰りのリスクを負うか負わないかだろう。僕の知っている社長だけでも資金繰りが付かないで2人の社長が自殺しているが、資金繰りが付かないからと自殺した社員は一人もいない。それほど大きなリスクを背負っているのが中小企業の社長だろう。

 

大企業の雇われ社長や従業員なら、会社がどんなに借金しようとも赤字になろうとも倒産しようとも自分は給与を貰って、退職金も頂いて退職するだけ。借財は株主が個々の持ち株に応じて背負うことになる。上場企業になれば、仕事に対する金銭意識は薄らいでくる。

 

会社にとって多額の損失は、命取りになりやすく、放置すれば傷口はドンドン広がっていく。赤字を出している会社にお金を貸してくださる銀行はない。従業員に給与を支払えなくなれば違法になるがお金がなければ支払えない。従業員も社長を責めるようになるが、それは当然のこと。

 

100%の株主でもある創業社長は、こうした場合、全責任を負うことになる。当然、いろいろなことに慎重になりがち。資金繰りに行き詰まれば命取りになりかねない。僕の知っている経営者も幾人か、そのことで自殺している。業績悪化の時、全責任を背負っている社長と従業員では意識の差が如実に現れる。

 

人生100年時代、長生きするには定年退職しても独立起業して働かなければ高収入は得られない。従業員として働いているときに、独立起業してもやっていけるだけのスキルや知識や人脈を築いておく方が良いかもしれない。会社に縛られない生き方は、会社に貢献する生き方でもあるだろう。

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