あの会社が倒産?
企業のビジネスモデルは20年と続かないと言われており、玩具の世界的な販売店トイザらスが日本にやってきたときは、多品種展示と低価格で日本中の玩具店が苦境に立たされていたが、今では子供たちの興味がゲームになり、ネットなどのゲームに押されて苦境に立たされている。
つい最近も、ZARAなどのファストファッションが人気を博して、ユニクロ以外の日本の衣料販売店を駆逐する勢いだったが、ネットで自分が着なくなった中古衣料をほとんど無料でアップできる販売サイトの拡充によって、人気がそちらに移りファストファッション店は苦境に立たされている。
街の電気屋さんが一つのメーカー品だけに絞って展示し、定価販売しているときに、家電量販店は多くのメーカー品を展示し、値引き販売して街の電気屋さんを駆逐していったが、ネット販売の低価格に追いつけず、いっときの勢いを失くしてしまった。
街の書店は、知的情報の宝庫でにぎわっていた。当時は、暇を見つけては街の書店に行って立ち見をしながら知的情報を仕入れていた。書店の方ははたきを持って、パタパタと叩きながらいら立ちを隠さなかった。それがネット販売や電子書籍になり消えていった。
昔は商店街のそれぞれの専門店で購入していたが、総合スーパーができると安さに惹かれて商店街はすたれていった。その総合スーパーも、製造から販売までを一貫して行える大型専門店ができて品ぞろえや価格で太刀打ちできないようになり撤退しており、その後に大型専門店が入居している。
「俺は昔のままでよい」と頑固に今までのビジネスモデルにしがみついていた人たちは、どんな大企業であっても撤退を余儀なくされていった。その時代に生きる人々の興味とニーズはどんどん変わり、その変化をくみ上げ、商品化することができる企業だけが生き残っている。