いつまでも話している上司
女性は話が好きだといわれるが、話始めると止まらない上司がいることも多い。いつまで話すのだろうとあきれるが、本人の話がやむことはない。こうした状態のとき、その人にはドーパミン(快感ホルモン)が流れているので本人はご満悦なのだ。
親が子供のことを心配して、「最近どうなんだ?仕事はうまくやっていけているのか?」などと聞いて、不機嫌になっている子供がいるが、子供にすれば、そんなことを聞いたって何もできないだろうし、言われることはわかっているとでも言いたげ。
仕事では延々と上司の自慢話を聞かされている部下がいる。自慢話が終わると部下への指導が始まり、仕事でのアドバイスになり、プライベートな話題になっていく。聞きたくもない話がダラダラと続くことで上司の信頼をなくしていることに気が付かない。
お酒に酔っている人やご老人は聞いてもいないことを何度も繰り返す傾向がある。記憶力の減少状態で覚えていないので、同じ話題を繰り返しているのだが、聞く方はまたかとうんざりしてしまう。これが上司なら嫌われるが、本人は気が付いていない。
相手が目上の場合、部下は注意すれば機嫌を損ねて何をされるのかわからないので黙っている。そのことに気が付かないで延々と話している姿は哀れでしかない。空気が読めない上司は、やがて役職定年になり信頼されていないことに気が付く。
どうでもよい話を延々としている人は、聞き手の人を従属させていることへの満足感を得ている。長話をして相手を束縛していることでの快感を得ている状態のおじさんや社長、管理職は多いのではないだろうか。こうした人は身勝手な方が多い。
自分の話が仕事のアドバイスだと思い込んでいるが、どんなに素晴らしい内容であっても消化不良を相手が起こせば逆効果になることに気が付かない。お話は、そのタイミングを見て、相手がちょうど好いと思ったところでスパッとやめると効果的。
僕は、決められた時間しか話さないし、できるかぎり手短に話すようにしているし、話題をひとつに絞るようにしている。相手が話し始めるとしっかり時間をかけて聞くようにして話の腰を折らないようにしているし、お互い沈黙している時間を大切にしている。