セクショナリズムと言い、縄張りや派閥を重んじる考え方で、一般的に、排他的な傾向が強いとされます。ひとつの部署を立ち上げると、その部署内だけでスタッフが固まって行動し、他の部署と相互に報告や連絡、相談を許さない傾向がみられるようになります。それを助長しているのが担当管理職で、内向的な性格になっています。

 

上司は、自分の担当する部下が自分以外の他の部署の上司やスタッフに接触することを極端に嫌います。自分の殻に閉じこもらせて、部下には自分以外の人間との接触を禁じています。こうすることで、自分だけが他の部署との窓口になり、自分の立場を安定させることができます。ただ、業績は伸びず、多くの場合赤字になっているのは大企業でも同じことです。

 

仕事ができる人は、他の部署間でも、他企業でも情報を積極的に取りに行き、仕事のできる人から情報を聞き出します。自分の上司が内向き志向であれば、上司を無視してでも積極的に行動しようとします。それが許されない状態の会社であれば、ヤル気を失くす前にさっさと転職するので、仕事のできない人ばかりが集まるようになります。