このサイトはJavaScriptがオンになっていないと正常に表示されません

日米地位協定(治外法権)があれば逃げ切れる  

IMG_4348

 

沖縄で起きた殺人事件では、アメリカ人の犯人が犯行後、基地内に逃げ込めば起訴されることなくアメリカに帰り、何のお咎めもなく生活できる。日米地位協定のおかげだが、これは沖縄に限ったことではなく、横須賀や大阪、京都、日本国内どこにおいても通用する。地位協定がある限り、アメリカ兵やその家族、軍属は守られている。

 

アメリカ軍人は、日本国内の基地にいてあまり歓迎されてはいない。むしろ、米軍基地はなくなって欲しいと思っている日本人もいる。若いアメリカ軍人にもこうした空気は伝わっていく。彼らは貧乏ゆえに志願して兵士になり世界を守っているという誇りを持っているが、それがグラついている。

 

年に何度か基地反対などの垂れ幕やデモを観て、日本国民から歓迎されることのない米軍基地にいて、どうして命をかけて自国ではなく他国日本を守る必要があるのかと疑問を感じてもおかしくないし、本国に帰りたいと思っても自然なこと。こうしたストレスから逃げるように飲酒し、不満を日本人にぶちまけるようになる。

 

日本の若者も、日本国内に米軍基地があることに反対しているし、ペーペーの若いアメリカ兵もまた、歓迎されない日本国内の米軍基地にいたくないと思っている。両社の思いは同じだが、全く違う思いを抱いているのは政治家。彼らは、国家同士の領土争いや主権争いを考慮してつながっている。

 

平民同士なら、どんなに険悪な空気になっても暴力沙汰になっても戦争にならない。平民の感覚では、戦争など起こりえないと感じるが、政治家は戦争を引き起こすことができる。彼らの感覚は、平民とは違う。チョッとでも気に入らないことがあると、国民を煽って戦争やむなしとたきつける。

 

万が一、中国や北朝鮮、もしかして韓国やロシアとすら紛争が起きたとき、たった一国で戦うのか?それともいっしょに戦ってくれる国があるのか?ということを重視する。今の日本の自衛隊では防戦一方だし、装備があっても弾丸などの備蓄は少なく長期戦は戦えない。

 

喧嘩と同じことで、ひとりではおぼつかないが、あいつがいれば核兵器すら持っているので心強い。中国やロシアが核兵器で脅しをかけても、あいつがいればそれ以上の脅しをかけることができる。領国内に少しばかりのデモやストレスがあっても、ここは我慢して一緒にいる方が得策と政治家は考える。

« »