パソコンがなくなる
今から40年ほど昔まで、手書きで仕事をしていた時代があった。その頃は漢字を綺麗に書ける人が重宝され、漢字を知らない人はバカにされることが多かった。そんな時代にワープロが入ってきた。漢字を知らなくてもキーボードに打つだけで候補を出してくれるし、字が下手でもバカにされることはない。
ワープロを真っ先に覚えたのは当時の若者たち。オジサン連中はワープロを習おうともせずに若い者に種類を作らせて観るだけになる。こうした、管理職から異動やリストラされていくようになる。それから10年後、今度はパソコンが職場に入ってくるようになり、ワープロを使っていた人はパソコンを習おうとしなかった。
パソコンでもワープロでも同じことだと思っていたが、職場の書類がワードやエクセルに代り、ワープロでは開くことすらできなくなる。ワープロそのものも製造されなくなり、パソコンを習おうとしなったオジサンたちは若い者に書類を作らせて観るだけになっていく。こうした、オジサン管理職から異動やリストラされていくようになる。
それから20年、職場ではクラウドやスマートフォンが導入され、キーボード操作よりも音声入力やタッチ入力が主流になる。もはや職場からパソコンがなくなりつつある。スマートフォンの使い方を知っていてもパソコンを使えない若者をバカにしていたオジサンたちは、仕事がパソコンからタッチパネル式のタブレットやスマートフォンに変わっていることに気が付かない。
職場の書類がワードやエクセルからオープンなクラウドに代り、キーボードを使ってパソコンで入力しているのは経理ぐらいになる。パソコンそのものも製造されなくなり、スマートフォンやクラウドを習おうとしなったオジサンたちは若い者に書類を作らせて観るだけになっていく。こうした、オジサン管理職から異動やリストラされていくようになる。
「最近の若者はパソコンもできないのか!」とバカにして、スマートフォンを使いきれない。スマートフォンのアプリがどんどん増えて、仕事をするにも日常生活豊かで便利になっているのにパソコンやカードを使うオジサンになっている。タッチ入力できなくて、いつまでもキーボード入力しているが時代遅れになりつつある。