ライバル店を観て争うのは愚かなこと
経営者の中には、ライバル店を観て追い付け追い越せとばかりに競争を煽る方がいますが、これは量を追いかけて質を観ていない危険な経営です。売り上げ至上主義を貫き、ライバル店の店舗数、売り上げなどで競い合い、その上でなければならないとばかりに号令をかけて出店を加速し、無計画な販促予算を投入するやり方は破たんします。
ライバルは、いつも自分自身であり、自分の器にあった身の丈経営を志すべきで、無理して背伸びした経営は必ず破たんします。僕は、量よりも質を重んじる経営者ですから、無謀な出店や予算はかけません。ひとつひとつ無理せず、計画を練り、着実に黒字にしていく事業計画を重んじています。
数億円をかけてテレビにCMを打ち、数千万円かけて雑誌や新聞などのマスコミに宣伝し、大々的なイベントを企画して有名になったものの倒産していった英会話教室やパソコン教室などを観てきました。経営者は、拡大することに目を奪われて、営業利益を重視していませんでした。
売り上げ至上主義に陥ると、営業利益には無関心となり昨対比で売り上げが伸びていれば喜び、下がれば悲しむようになります。投資によって拡大再生産して会社を大きくするのが経営者のあるべき姿ですが、そこに利益がキチンと出ていなければ、支払いができなくなり倒産してしまいます。