宇宙人は好戦的
幕末の日本は、アメリカから開国を迫られたが、欧米列強は日本にとっては宇宙人のような存在。知識や技術は素晴らしいものを持っているのに、友好的ではなく武力でもって強制的に開国を迫った。規律正しく団結力が強く、滅私奉公の心を持っている日本は植民地支配するよりも貿易する方が、より儲けが出ると判断したアジアで唯一の国となる。
欧米列強が優れた技術や知識を手に入れる過程では、多くの争いに打ち勝ってきた歴史があり、打ち勝ってきた国や人だけが優位に立てる。生き残りをかけた戦いに勝利した国と人物だけが、世界を支配できる。欧米列強は、好戦的だからこそ技術を発展させ、知識を深めることができたともいえる。
宇宙人が地球にやってきても同じように、彼らは多くの生命体とのサバイバル競争に打ち勝ち、同じ種族同士の争いに打ち勝ってきた種族。彼らもまた、人類同様好戦的だと判断しても何らおかしくはない。地球にやってきた宇宙人は、人類が自分たちよりも技術に劣っていても同じように好戦的な種族であることを知る。
人類は宇宙人と同じように、いやそれ以上に戦争が大好きで、人類の誕生以来、同じ種族同士で戦争を繰り返して技術を高めている非常に危険な種族で、バクテリアのように地球に繁殖して、どんなに地球を傷つけても人類の行動を抑制することを知らない。こんな危険な種族と貿易は考えられないと思っても不思議ではない。
人類と友好的な貿易を行うよりも、植民地にして地球を支配する方が儲かると判断してもおかしくはない。人類が、宇宙人の技術を学べば、いつか宇宙人に戦争を仕掛けて支配しようと考えるかもしれない。それならば、いっそ人類だけ滅ぼしてしまって地球を支配する方が良いと判断するかもしれない。