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わかるとできる物語 第4章 4 加盟校指導で儲けるオーナー様

2013-11-26 10.26.38

直営教室の業績が思わしくなく、加盟校様の業績の方が良い場合、教室運営の指導を仰ごうと思っている加盟校様は、当然、好業績の加盟校様に指導を仰ぐようになる。FC本部のFC事業部は加盟校指導にあたり、直営事業部は加盟校様のことを無視し、直営教室だけの運営をしていた。お互いに相容れない壁を社内に作っていた。

 

直営教室の業績が良ければ、直営教室の担当幹部は加盟校様に指導ができるが、赤字教室をたくさん抱えていた。指導する加盟校様の業績が直営教室より良い場合、直営事業部の指導などに聞く耳を持たない。FC事業部と直営事業部の仲が悪ければなおさらだ。その原因は閉鎖的な幹部社員にあることに気が付かない。

 

迷走する本社に関係なく業績の良い加盟校様は、指導料として1回に付き5万円と旅費交通費を頂いて、業績を良くしたいと思っている加盟校指導をしていることがあった。この加盟校様には、本部が指導するのでこうした指導を辞めるようにお話ししたが、本部直営教室の業績が低迷しているからだし、業績が低迷している加盟校様は指導を必要としていると主張する。

 

自分たちがやっていることを止めろというなら、直営教室の業績を開示して、好業績の業績を見せて、皆が納得する形で指導するべきだと主張する。しかし、加盟校様が加盟校様を指導した場合、全国統一の教室運営にはならず、地方によって生徒管理や教え方などバラバラになってしまう。直営事業部が閉鎖的な状態を早期に解消する必要があった。

 

彼らは、直営教室の業績に呆れているので、本部SVの言うことをまったく聞かないし、会おうともしない。入室説明会をやってくれる僕や山口常務の指導は仰いでも、本社SVはまったく信用していない。山口常務には、本社を辞めて自分たちといっしょにライバル他社に移りませんかと言う始末。儲けることに自信がつくと態度は横柄になっていく。

 

しかし、その業績は「わかるとできる」パソコン教室のBUNちゃん先生の講義があってこそ、教室運営だけのノウハウでライバル他社に移っても儲けは出てこない。カリスマ先生の講義がない映像授業を提供する他社に移っていったが、数人の講師を立てている講義では儲からないとなると手の平を返すように戻りたいと言ってくる。

 

僕は、こうした方とは再契約しないようにしているので、彼らは「わかるとできる」パソコン教室で親しくなったオーナー様に歩み寄り、仲間に加えようと動き出したり、親しいオーナー様にBUNちゃん先生の映像講義やオリジナルテキストを横流しさせたりしていた。もちろん、こうした動きは制止しなければならなかった。

 

企業経営者は儲かるとなるとなりふりかまわない行動に出る。倫理や法律上、問題があるだろうと思えることでも平気で、儲かると思うことにまい進する。しかし、社会に貢献することが企業経営者の務めであることを忘れた行為は、数年を経ずして閉校や倒産という結末を迎えることになる。

 

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