わかるとできる物語 第3章 1 全国展開は直営か?
映像授業が出来上がってくるようになると、これを販売する方が良いのか?教室としてやっていく方が良いのか?という問題にぶつかる。僕は、これまでの経験から、映像授業は販売しても自宅で観てくれなくなるので、教室を開いて見せるようにすべきだと思っていた。生徒指導には生の先生が必要で、指導役のインストラクターがいてこそ映像講義は効果を発揮する。インストラクターは、みずから講義をするのではなく、映像授業のアシスタントだが、これが必要不可欠な役になる。
自己資本だけで、教室を全国に3年以内に展開するのは無理でも、フランチャイズ方式にして加盟校を募集すれば、OSやOfficeが頻繁に更新される期間内に教室を増やすことができる。日本全国10万人に1教室とすれば約1000教室は作ることができる。僕は、FC本部を立ち上げて加盟校を募集することにした。最初の加盟校様は大阪だったが、その方が多くの企業経営者の方を紹介してくださり、加盟された企業経営者の方がお友達の企業経営者を紹介してくださり順調に教室は増えていった。
ただ、フランチャイズ方式を採用するとなると、加盟校様の指導育成が必要になる。加盟校様の指導育成には、教室運営のモデルとなる直営教室が必要だった。当初、僕は加盟校募集と映像授業の製作に重点を置き、直営教室は2教室しかなかったが、現在は20教室を運営し、直営スタッフが本社スーパーバイザーと共に加盟校様の指導育成に携わっている。FC本部の役割は、加盟してくださる教室が儲かるようにしっかり研修すること。そこで、全国を数ブロックに分けて毎月のように研修が受けられるようにした。